8020運動って何?
日本人の平均寿命は、男性が79・19歳、女性が85・99歳で、日本は世界有数の長寿国です。
しかし、平均寿命は長くなっても、歯の寿命はそれに追いついていません。
成人の歯の数は、親知らずを含めると全部で32本ですが、厚生労働省の「歯科疾患実態調査」 によると、40歳代を境に減り始め、60歳代で20本、80歳ではわずか8・21本にまで減ってしまいます。
そこで、80歳で20本の歯を保とうという「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」が、 平成元年に、厚生省(現・厚生労働省)、日本歯科医師会などによって 提唱されました。
なぜ、20本かというと、自分の歯が20本あれば、ほとんどの食べ物をかみ砕くことができ、食事をおいしくたべることができるからです。そして、食べる楽しみは生きる意欲にもつながります。
歯が失われてしまう原因の多くは、むし歯や歯周病です。最近では、若い人の歯周病が増え、20代ですでに70%の人がかかっているとも言われています。
言うまでもなく、人の永久歯は抜けてしまったら、もう二度と生えてきません。歯を少しでも 長持ちさせるために、正しい口腔ケアの習慣を、しっかり身につけましょう。