認知症とフッ素配合歯磨き粉
認知症が進むと、歯ブラシなどの道具の使い方を忘れてしまったり、水を吐き出すうがいがうまくできなくなったりして、歯みがきの能力が低下します。
また、認知症の高齢者は、健康な高齢者に比べて甘い食べ物を特に好むという海外の研究データが報告されています。
こうしたことから、認知症の高齢者はむし歯になりやすい傾向にあると言われています。けれども、むし歯予防を優先して甘いものを禁止するのは生活の楽しみを奪うことになってしまいます。
甘いものもを楽しみつつ、むし歯予防も期待できる方法として、高濃度フッ素配合の歯みがき粉を使った歯みがきがあります。
この歯みがき粉はフッ素が歯をコーティングするために、むし歯や知覚過敏などの口腔トラブルを効率よく予防する効果があります。
さらに、歯の表面の凹凸がなくってツルツルした状態になるので、歯垢や歯石もつきにくくなります。
ただし、いくらむし歯予防の効果があると言っても、すでにむし歯になっている場合は、まずは歯科医院で治療を受けましょう。