入れ歯安定剤の種類
入れ歯安定剤は、入れ歯があごに合わなくなって口の中でガタガタする時に、入れ歯を安定させるためのものです。市販されている入れ歯安定剤には、大きく分けて、【義歯粘着剤】と【ホームリライナー】の2つに分けられます。
【義歯粘着剤と種類】
入れ歯と粘膜を粘着させます。唾液などの水分と混ざり合うことで粘着力が高まります。歯肉と入れ歯のすき間が少ない場合に向いています。
●粉末タイプ/濡れた状態で入れ歯にふりかけます。口の中の水分を吸収して粘液になることで、粘着力が出ます。
●クリープタイプ/チューブからしぼり出して入れ歯に塗ります。粘着力が大きく、長持ちします。
●テープタイプ/水に湿らせてから義歯床に貼って粘着させます。
【ホームリライナー】
ゴム状のクッションで、義歯床と粘膜のすき間を埋めて固定します。歯肉と入れ歯の間に厚みがほしい場合に向いています。
●クッションタイプ/粘着剤に比べて汚れにくい一方で、吸着が強くてはずしにくい面もあります。
安定剤を長く使い続けると、噛み合わせが悪くなったりあごの骨がやせたりすることもあります。使用はあくまでも一時的にとどめ、歯科医師に相談して入れ歯が合わなくなった原因を突き止め、改善することが大切です。