ケア中の歯肉からの出血
口腔ケアの介助を行う時、利用者様の歯肉に歯周病などで炎症があると、ケアの最中に歯肉から出血することがあります。
出血がひどい時にはガーゼかティッシュで、出血している部分を指で挟むよう押さえて圧迫止血します。血がにじみ出てきた時にはガーゼやティッシュを交換するのではなく、新しいものを上に乗せて圧迫を続けます。
5分程度押さえた後に、出血が続いているかどうか、ガーゼを外して確認します。ガーゼが乾燥して歯肉に張り付いてしまうと、外す時にまた出血してしまうこともあるので、ガーゼを当てる前に保湿剤を塗って張り付かないようにしてから圧迫するとよいでしょう。
また、圧迫している時には口の粘膜に保湿剤などを塗って、乾燥を防ぎましょう。
出血が止まったら、出血した場所をを刺激しすぎないように注意しながら、ていねいにケアを行って仕上げます。出血した時に介助者が動揺すると利用者様も不安になってしまうので、落ち着いて対応することが大切です。