歯みがき(ブラッシング)
食後は食べかすが溜まり、放っておくと口腔内細菌が増加します。誤嚥性肺炎を防ぐためにも、口腔内の清掃は毎食後、行う必要があります。歯ブラシでのブラッシングがもっとも効果的で、歯や粘膜に張り付いた汚れを機械的に除去できます。自分で歯みがきすることはリハビリになり、QOLの向上にも役立ちます。片麻痺などで不自由な場合は、柄の部分が握りやすくなるよう工夫します。
■ブラッシングのコツ
(1) 歯磨き粉はなるべく少量に。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間におき、毛先を歯の面に対して約90度の角度で当てます。
(2) 軽く力を加えながら、歯ブラシを小刻みに動かします。
■体位
誤嚥しないこと(安全性)と、本人や介護者が疲れないこと(安楽性)が重要です。座位、またはファーラー位(上半身及び頭部を45度に起こした半座位)が安全ですが、
あごが上がると誤嚥しやすくなるので、本人が介護者を見上げることのないよう注意してください。