花粉症と唾液腺マッサージ

春はスギやヒノキの花粉症の季節です。日本人の3人の1人が花粉症だと言われており、毎年、憂うつな春を過ごしている人は多いことでしょう。
花粉症でくしゃみや鼻水、鼻づまりの症状によって鼻呼吸がしづらくなると、自然と口呼吸になって口腔内が乾燥してしまいます。口腔内が乾燥すると、唾液による自浄作用が低下して、さまざまな雑菌や細菌が繁殖しやすくなり、口臭が強くなったり、歯周病やむし歯になりやすくなったりなど、さらなるトラブルを引き起こしかねません。
また、花粉症の治療薬の影響で唾液の分泌が減少して口の中が乾きやすくなるケースもあります。
乾燥を抑えて口腔内を潤すためには、こまめに水分補給を行いましょう。また、口の中で唾液を生成する唾液腺のマッサージを行うことも効果的です。
主な唾液腺は、両耳の下側にある耳下腺、下顎の左右にある顎の下にある顎下腺、舌の下側にある舌下腺です。それぞれの唾液腺を親指の腹で押すようにマッサージすることで、唾液の分泌が促進されて、口腔内が潤されます。