訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2011.06

COMECOME倶楽部

社会福祉法人栄光会デイサービスセンター ロイヤルの園(埼 玉県)では、『お口の健康相談会』も今年で3回目。一つの行 事としてすっかり浸透し、利用者様からもご家族の方からもよ い反応をいただいています。

定期的な『相談会』で先生と利用者様が顔なじみに

定期的な『相談会』で先生と利用者様が顔なじみに

当施設では、2009年より毎年、あおい歯科医院の先生による『お口の健康相談会』を行っています。
3年目ともなると利用者様も常連さんで先生とすっかり顔なじみになっていて、打ち解けて話をしている方もいらっしゃいます。
最初にお口の相談会のご案内を差し上げたときは、まずご家族の方が興味を示して、利用者様に声をかけるパターンが多かったように思います。利用者様の中には、「ここでいきなり歯の治療をされるんじゃないか」と不安に思った方もいらしたようです。でも、相談会なのでお口の中の様子をみるだけとお話ししたら納得して参加してくださいました。
先生は利用者様一人ひとりに深く関わってくださり、状態によってはベッドサイドまで来てみてくださるので、安心しておまかせできます。
相談会の結果は、先生が作成してくださる報告書をご家族の方にお渡ししています。それが治療が必要かどうかの判断材料になりますので、ご家族の方からもとてもよい反応をいただいています。

回を重ねるごとに高まる職員の意識 『お口の健康相談会』によって、職員の意識にも変化が見られました。
これまでは相談会の担当窓口は私一人で、結果は夕方の申し送りのときに軽く報告する程度でした。それが、私だけではなく他の職員でも対応できるようにと、今回はナースの職員にも担当になってもらったところ、ナースならではの視点からの報告になりました。
当施設ではパタカラ体操を行ったり、昼食後は希望者に口腔ケアを行ったりしていますが、相談会の結果を踏まえて、個人個人のケアについて具体的な意見が出るようになりました。家庭でのケアについても、手帳にご家族の方へのコメントを添えることもあり、職員の意識が高まってきたように思います。 入居者様が積極的に参加する「勉強会」 また、ケアハウスのほうでは、入居者様向けの『勉強会』も実施しています。入居者様の多くは、「自分の歯で一生食べ続けたい」と思っていらっしゃるので、皆さん勉強会には興味津々。いろいろなお話が聞きたいと、勉強会への期待度も高いです。
新しい情報などがあればどんどん教えてほしいというご意見もありましたので、今後ともさまざまな情報をご提供いただきたいと思います。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

サブスタンスPとは「サブスタンスP」は、正常に食べ物を飲み込んだり、咳をしたりできるように、神経に働きかける物質です。通常はのどや気管の神経の中に蓄えられていますが、この物質が低下すると嚥下や咳の反射が鈍くなってしまいます。
サブスタンスPの低下は、パーキンソン病や大脳基底核付近の脳血管障害などによって起こります。
この物質が低下すると、嚥下や咳の反射が正常に行われなくなり、気づかぬうちに口の中の雑菌を含んだ唾液などを気管に誤嚥する「不顕性誤嚥」が日常的に起こります。それを毎日繰り返すうちに、全身の症状が悪化したときに誤嚥性肺炎を発症するようになります。
また、サブスタンスPにはアルツハイマーを引き起こすβアミロイドタンパクという物質を分解する働きもあるため、低下によって分解されずに蓄積されると、アルツハイマー型認知症になりやすくなるとも言われています。
サブスタンスPを上昇させる薬物としては、高血圧の治療薬(降圧剤)のACE阻害剤の効果が知られています。また、トウガラシなどに含まれるカプサイシンにもサブスタンPの分泌を活発にする効果があるので、トウガラシを使った多少刺激のある料理を食べるのもよいでしょう。

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