訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2010.03

COMECOME倶楽部

デイサービス【菩提樹】(埼玉県春日部市)では、利用者様 の誤嚥などのトラブルから、一人ひとりが自身のお口の状態 を認識することが大切だと考え、『お口の健康相談』を実施 しました。

誤嚥を防ぐには自分の口腔機能の状態を認識することは大切

誤嚥を防ぐには自分の口腔機能の状態を認識することは大切

私たち『デイサービス菩提樹』では、日本訪問歯科協会からのご紹介により、デイサービスの利用者様を対象とした「お口の健康相談」を行いました。
開催するにあたって、利用者様に声をかけさせていただいたところ、「普段、歯医者さんに診てもらっているからやらなくていい」などの理由でためらい、参加に消極的な方も中にはいらっしゃいました。けれども、実際には、ご自身で歯医者に通えない方も多くいらしたので、結果的には約60 名の方が参加されました。
デイサービスに来て歯医者さんにお口の状態をみてもらえる、しかも?ボランティアで?ですから、参加された方たちはこういう機会があったことをとても喜んでくださいましたし、私たちとしてもやってよかったと思いました。

見た目にもよくわかる写真入りの健診票は好評 『お口の健康相談』の結果は、歯科の先生から後日、一人ひとりの健診票という形でいただきました。その健診票は写真入りで、なかなか見ることができない自分の口の中がひと目で見てわかるようになっていました。
お口の中の状態は周りの人はもとより、当の本人もきちんと把握しにくいものなので、見てわかるものは理解しやすく、とても好評でした。 運動機能だけでなくお口の機能も衰える 利用者様の中には、嚥下や咀嚼に問題がある方もいらっしゃいます。
ご自身が気づかないうちに、飲み込みなどに不具合が生じている場合が多く、つい先日も昼食のときに誤嚥して、食べ物をのどに詰まらせた方がいらっしゃいました。
これまで『菩提樹』では運動機能向上のための運動などは取り入れてきましたが、誤嚥のアクシデントを目の当たりにすると、やはり体だけでなく、噛むこと、飲み込むことなどお口の機能も衰えるということを、私たちもそして利用者様も知っておかなければならないと認識したところでした。
ですから、そうしたタイミングで『お口の健康相談』を行うことができたのは、利用者様にお口のことを知っていただくのに、とてもよい機会となりました。
今後、私たちも口腔機能向上加算に取り組んでいきますので、これからもお口の健康相談などは定期的に行い、積極的に口腔ケアのことを考えていきたいと思います。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

高齢者の体と食生活の変化と工夫「食事」は、体を維持するために必要な栄養を取ることだけではなく、おいしいものを味わって食べることで、心の喜びや満足度を得るという大切な役割もあります。
けれども、老化とともに、噛む力や飲み込む力が衰えたり、消化吸収の機能が低下したり、腹筋が衰えたりするために、食べる力が弱まってきます。
いくつになっても食事をおいしく楽しむためには、体の変化を理解して、それに合わせて食事にひと工夫をすることも大切です。

噛む力、飲み込む力が衰える加齢による唾液の分泌量の減少や、歯周病や入れ歯の不具合などが原因の一つ。不具合は調整し、噛みやすく飲み込みやすくなる食事の工夫をしましょう。

歯や骨がもろくなる高齢になると骨や歯からカルシウムが抜け、吸収率も低下するために、歯や骨がもろくなります。吸収のよい乳製品や小魚を摂取して、カルシウム不足を補うようにしましょう。

濃い味つけを好むようになる高齢になると味覚が鈍くなるために、濃い味付けを好むようになり、塩分や糖分の摂りすぎの心配が。酢やレモン汁をかけたり、だしをしっかりとったりすることで、薄味でも味が引きしまります。

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