訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2007.01

COMECOME倶楽部

財団法人江別市在宅福祉サービス公社「デイサービスセンターあかしや」(北海道江別市)では、勉強会で再認識した口腔ケアの大切さを、確実に広く浸透させていきたいと考えています。

人間にとって口がいかに大切な器官かを再認識

人間にとって口がいかに大切な器官かを再認識

私たち「デイサービスセンターあかしや」でも、職員に向けての口腔ケアの勉強会と、利用者様を対象とした歯科検診を実施しました。
勉強会では、いろいろな器具を使った歯みがきの方法などを教えていただき、大変参考になりましたが、口から物が食べられることの大切さを改めて考える、よいきっかけとなりました。
食事を自分できちんと食べられることは大きな楽しみですし、それができればQOL(生活の質)も向上します。また、お口の状態がよければ会話もはずみ、コミュニケーションも活発になります。人間にとって、口はさまざまな役割を担う重要な器官であり、その機能を健康に維持するためには、口腔ケアが大切なんだと再認識しました。

歯科検診がお口の健康を見直す動機づけになった 内科的な体の不調と違って、お口のトラブルはどうしても二の次になりがちですが、利用者様を対象とした歯科検診によって、お口の健康を見直すよい動機づけになったと思います。
ある方は、ずっと抱えていたお口の中の不快感の原因が義歯が合わないせいだということが検診で判明しました。歯科の先生の説明がていねいで、ご本人にだけでなくご家族の方にも伝わるように、文書にしてくださったので、的確に状態を理解していただけました。その後、新しい義歯を作ってとてもラクになったとおっしゃっていました。
また、検診結果の文書を持参して、ご自分でかかりつけの歯医者さんに行かれた方もいらっしゃいました。 口腔ケアの大切さを確実にゆっくり浸透させたい 当センターでは介護予防サービスの3本柱の一つである「口腔機能の向上」についてはまだ本格的なサービスの導入には至っていませんが、お口のトラブルにある方には歯みがきのお声がけをしたり、昼食のときには口腔体操を行なったりはしてきました。
また、勉強会で口腔ケアの大切さを知ってからは、広くお声がけをするようになっただけでなく、口腔ケアの目的についてしっかり説明できるようにもなりました。
歯みがきをすることは、お口がさっぱりして爽快感を味わえるだけでなく、食べる楽しみ、ひいては生きる喜びにつながっていることを、広く知っていただきたいと思っています。
これからは、広報などの文書でアプローチしたり、口腔体操のときに説明したりしながら、口腔ケアの本当の大切さを理解していただくことに努めながら、押しつけるのではなく、ゆっくりと浸透させていきたいと思います。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

口腔ケアQ&A<1>口腔ケアは、正しい方法で毎日続けることが大切。とくに、高齢者の口腔ケアでは、方法を間違えば、体に負担がかかったり、歯みがき剤やうがいの水の誤嚥などの危険もありますので、安全の行うことも重要です。
Q.自分で口を開けられない人のケアは?
A.認知症が進んで口を開けようとしない場合や、顎関節炎などで開けられない場合などは、無理強いは禁物。口角に人差し指をかけて横に引っぱりと上唇と下唇の間にすき間ができるので、その間から歯ブラシやガーゼを巻いた布などを入れて、歯の表面をきれいにします。歯と歯の間に指を入れると噛まれることもあるので、裏側はできる範囲にとどめましょう。
Q.ぐらぐらしている歯があるときは?
A.無理に抜こうとしてはいけません。歯みがきを行うときは、力を入れすぎないように注意し、ブラシの毛先でそっとみがきます。

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