訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2023.09

COMECOME倶楽部

特別養護老人ホームサンライフおみ(長野県)では、口腔機能管理加算の取得に向けての準備中。利用者様のお口の健康状態の向上と、職員の口腔ケアのスキルアップを目指し、その第一歩として『お口の健康相談会』や『勉強会』などに取り組み始めています。

口腔ケアのニーズに取り組むための第一歩

口腔ケアのニーズに取り組むための第一歩 特別養護老人ホーム サンライフおみ 看護チーフ 鳥羽 慶子さん / 看護師 柳澤 美穂子さん 誤嚥性肺炎の予防など、口腔ケアが重要だということは理解していましたが、専門的な知識は私たち看護師も持ち合わせていなかったため、本格的に取り組むところまでには、まだ至っていませんでした。人的にも限りがあり、大切さはわかっていても、なかなか手が行き届かないのが現状です。
また、最近ではどの施設でも口腔管理加算を取るのが当たり前になりつつあり、口腔ケアについてどのように介入していったらよいのか、戸惑っていました。
そんな中、日本訪問歯科協会の声がけで加算に関する勉強会を行いました。口腔ケアの基本や加算に向けて準備することなどが見えてきて、不安が少し軽減しました。 健康相談会でお口の中を確認 利用者様には『お口の健康相談会』を実施しました。利用者様のお口の中をじっくりと見る機会はこれまでなかったので、虫歯や汚れなど、今のお口の状態を確認することができました。
利用者様は認知症が進んでいる方も多いのですが、歯医者さんに見ていただく機会はなかなかないので新鮮だったようです。口を開けたら痛いことをされるのではないかというイメージを持っていた方もいたようですが、実際には痛くないし,先生もやさしく接してくれたので、利用者様の反応はよかったと思います。 訪問歯科診療のありがたみを実感 『お口の健康相談会』の後、訪問歯科診療を受けている方もいます。先生や歯科衛生士さんの手際もよく、レントゲンをはじめ、さまざまなポータブル機材を持ち込んで、院内と変わらない治療ができることに感動しました。
ここは谷間にある過疎地で、以前は峠を越えないと歯医者さんに行かれませんでした。それが数年前に近くに玉井歯科ができて、往診にまで来てくれるのですから、感謝の気持ちでいっぱいです。過疎地にこそ、訪問歯科が必要だと改めて感じました。
今後は玉井歯科と連携し、勉強会なども行ってスタッフのスキルアップを図り、利用者様の口腔ケアのニーズに応えていきたいと思います。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

誤嚥が起こるタイミング食べ物や唾液は、口腔から咽頭と食道を通って胃に送り込まれます。誤嚥とは、なんらかの理由で食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまう状態のことで、誤嚥性肺炎の原因になります。
食事中の誤嚥は、食べ物などを飲み込む時に起こると考えられがちですが、それだけではなく、飲み込む前後も含めて次の3つのタイミングで起こりやすくなります。

1.嚥下前の誤嚥
食べ物などを飲み込もうとしている最中に起こる誤嚥で、飲み込もうとする動きが始まる前に気道に食べ物が勝手に流れていくことで起こります。

2.嚥下中の誤嚥
食べ物を飲み込もうとする時にうまく気道を塞ぐことができずに起こります。

3.嚥下後の誤嚥
食べ物を飲み込んだ後に、のどに残留物が残っていて、それが気道に入ることで誤嚥が起こります。

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このように、誤嚥は飲み込む瞬間だけ注意すればよいものではなく、嚥下の前後も気をつける必要があります。

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