訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

  • 16
  • 2004.07

COMECOME倶楽部

医療法人社団誠心会「浜北さくら台病院」静岡県浜北市Iでは、往診治療の希望者が多く、お待たせしているのが悩みのタネというほど、訪問歯科診療がすっかり定着しています。

患者、受け入れ施設、歯科医師、三者の相乗効果

患者、受け入れ施設、歯科医師、三者の相乗効果

現在、毎週1回、彦坂歯科医院から定期的に往診に来ていただいています。
きっかけは患者さんの虫歯の治療をしたいというご家族の方からの要望があり、手始めに歯科検診を行ってみたことです。その結果治療の必要がない方が9%、早急に治療が必要な方が53%、その他の方も何らかの治療が必要な状況でした。それで定期的に治療に来ていただく必要があると強く感じ、正式に訪問歯科診療をお願いすることになったのです。
以前は、入れ歯が合わなくなっても我慢してしまう方が多く、私たちが気づいてあげられないうちに、食欲や元気がなくなることもありました。けれど、入れ歯の調整や歯の治療をすると、みるみる元気になるし若返るんです。そして、どろどろ食がきざみ食になるなど、生活の質も向上します。
これは他の病院の例ですが、救命救急で気道確保のためにはずした入れ歯をなくしてしまったら、患者さんが生きる気力を失ってしまったというのです。そういう事例を見聞きして、食べることの大切さ、それを維持する口腔ケアの重要性に改めて気づかされました。
そこで、彦坂先生による口腔ケアの勉強会を全職員を対象に行い、具体的にいろいろ教えていただきました。
さらに、ロ聴ケアをもっと広めるためへ地域の方を対象に無料の勉強会も開きました。
訪問歯科診療は、患者さんに喜ばれるのはもちろん、受け手側としても「歯科往診のある病院」というセールスポイントになるし、歯科の先生にとってもよい評判につながるという、三者に相乗効果があります。
また、私たちと歯科医師の間にsosデンティストが介入するというシステムもうまく機能している
と感じています。今のところ一切トラブルはありませんが、もし何かあったとき、当事者どうしだと角が立ってしまいがち。でも、間にワンクッションあるとこじれずにすむと思うのです。
いいことずくめですが要望が一つ。当院では往診の希望者が殺到して、お待ちいただいている状態なんです。ご家族の方から、「まだですか?」というお同い合わせもあるので、もう少し順番がスムーズに回ってきたらいいなというのが私たちの願いです。今後はますますニーズが増えると思うので、迅速に対応できる体制づくりをぜひお願いします。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

高齢者のむし歯むし歯は歯垢(プラーク)の中の細菌が作り出す酸によって歯の表面が溶かされ、歯髄へと進行していきます。
歯の表面は硬いエナメル質に覆われていて保護されています。しかし、高齢者ではエナメル質がすり減っていたり、歯茎が縮んで歯の根元(歯根)が露出していたりして、そこからむし歯に侵されやすくなっています。
放っておけば、歯の頭部がなくなった残根状態になります。神経は死んでいるので痛みはありませんが、歯髄が化膿したり、腫れて悪臭が出たりすることもあります。
エナメル質を突破した虫歯は一気に進行してしまうので、口腔ケアでむし歯を予防するとともに、早期治療が大切です。

むし歯になりやすい場所◆歯根面の虫歯/歯の根元が露出するのが原因。
◆義歯のバネがかかっている歯/汚れが付きやすいので、食後の清掃が大切。
◆歯と歯の間/高齢者は唾液の分泌量が減少しているので、よりていねいな清掃が必要。

発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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