訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2004.04

COMECOME倶楽部

以前より訪問歯科診療を積極的に取り入れてきた特別養護老人ホ一ム「白鳥苑」(宮城県)昨年6月からほぼ週1回のぺ一スで導入した訪問口腔ケアが、苑内の意識改革をもたらしています。

利用者様ご家族の評判も上々

利用者様ご家族の評判も上々

内科の病気だけでなく、呼吸器の病気予防のために、お口の中の衛生がとても大切だとずっと思っていました。利用者様の健康を考えたら、口腔ケアは欠かせません。そこで、以前より訪問歯科診療で来ていただいている歯科医師の近藤先生のご協力のもと、訪問口腔ケアに取り組みはじめたのです。
口腔ケアの爽快感は受け身側が一番実感できるので、ケアをしていただく利用者の方も楽しみに待っ
ているようです。現在入所している方にはもちろん、新しく入所される方のご家族にも口腔ケアをお勧めしています。

口腔ケアの重要性が利用者様にも定着 口腔ケアについて、歯科衛生士がとてもやさしてくれるのでいろいろと勉強になります。指導を受ける前は、普通の歯ブラシでのケアが中心でしたが、歯間ブラシやクルリーナブラシの使い方を教えていただいたのは大きな収穫です。実際に私たちも自分でも出してみて歯と歯の間の汚れがたくさんあることに驚きました。ケア用のブラシを使うことで、利用者様のお口の衛生がずいぶん保てるようになったと思います。
口腔ケアの重要性は苑内にも浸透し、「食後は洗面所で歯磨き」という考えが入所者の方々に定着してきたようです。自分で歯磨きしている方もいますし、お一人での歯磨きが不十分な場合は、私たちがお手伝いをします。誤嚥性肺炎の罹患もぐんと減りました。また、口臭もかなり減ったようです。お口が汚れている方のお部屋はいくら換気をしてもニオイが取れなかったのですか、口腔ケアをするようになってからは、面会に来る方から、ニオイが気にならなくなったという声も聞かれるようになりました。 利用者様の声 看護師さんたちが一生懸命取り組んでいる姿を見て、自分もがんばろうと思いました。口腔ケアをすると、やっぱり口の中がさっぱりして気持ちがいいですよ。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

口腔リハビリテーション?【咀嚼のリハビリ】口腔リハビリテーションは病気、障害、老化などで動きが低下した口の機能の回復や、これ以上の低下を防ぐことを目的に行う、お口のリハビリです。病状ごとに方法はさまざまですが、自分でも簡単にできるので、試してみてください。

よく噛むためのリハビリ上手に物を噛むためには、舌やほおの動きが大切です。これらの動きが良くないと、歯があってもうまく噛めず、口の中でもぐもぐしています。舌やほおのストレッチで口のうごきをしなやかにしましょう。

口のストレッチ・舌を出したり引っこめたりする。
・ほおをふくらませたり、へこませたりする。
・舌先を左右の口角につける。
・口の中にスピーンを入れ、ほおの内側から外側に軽く押して、ほおの筋肉でスプーンを押し戻す。
また、首の前後左右に倒してストレッチし、緊張をやわらげると、舌や喉の動きがなめらかになります。

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