訪問歯科診療ニュース カムカム通信 歯から元気!「カムカム通信」は、訪問歯科診療の普及のために当協会が発行しているレポートです。介護事業所での口腔ケアへの取り組み事例をご紹介しています。

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  • 2012.11

COMECOME倶楽部

グループホームと小規模多機能ホームを運営する【チアフル浅井】(愛知県一宮市)では、『お口の健康相談会』の後、訪問歯科による口腔ケアを希望される方が増え、誤嚥性肺炎にかかる人もいなくなりました。

口腔ケアの必要性をご家族の方にもっと伝えたい

口腔ケアの必要性をご家族の方にもっと伝えたい

チアフル浅井では、まず初めにグループホームと小規模多機能ホームの入居者を対象とした『お口の健康相談会』を実施しました。その結果を踏まえて、ご要望のあった方が訪問歯科診療や口腔ケアを受けるようになったのですが、私たち職員と歯科医院との連携がスムーズにいかなかったり、ご家族の方に訪問の口腔ケアの必要性がしっかり伝わらなかったりして、最初の頃は戸惑いや混乱もありました。

訪問の口腔ケアの希望者が増加 けれども、職員向けの勉強会を開いてからは、私たちも口腔ケアの必要性をより強く感じるようになりましたし、歯医者さんとの窓口を一本化するなどの対応面でも改善を図ったことで、連携面での問題点の大半は解消されました。
今では、訪問歯科による口腔ケアを希望される方の人数も増え、歯医者さんや歯科衛生士さんが週2回来てくれています。
自分で歯医者さんに行けない方が多いので、継続的な口腔ケアが必要な場合には、訪問していただけるととても助かります。認知症の方は、自分の知っている空間で、なんとなくでも見覚えのある歯医者さんや歯科衛生士さんにみてもらうほうが安心できるようです。
訪問歯科については基本的に歯科スタッフにお任せで、その日に行った内容については報告書をいただきますが、疑問や質問点があれば、いろいろ教えていただくようにしています。 口腔ケアを始めて誤嚥性肺炎がなくなった 今後の課題は、『お口の健康相談会』をできるだけ定期的に行って、皆さんのお口の状態をよりよくしていきたいということです。
グループホームのほうは、『相談会』の案内や口腔ケアについて、ご家族の方に相談をすると、一任してくださるケースが多いのですが、小規模多機能ホームのほうは、「お口のことは今さら……」「もう年ですし」と必ずしも積極的でないご家族もいらっしゃいますので、口腔ケアの必要性をもっと伝えていかなければ、とも思います。
実際に、訪問の口腔ケアを行うようになってから、ホームでの誤嚥性肺炎はなくなりました。飲み込みがよくなった、ご飯を食べられるようになったなど、目に見えた効果があれば理解は得やすいので、これからもがんばりたいと思います。

ワンポイントアドバイス 今日から始める。簡単お口のケア!

入れ歯安定剤の種類入れ歯安定剤は、入れ歯があごに合わなくなって口の中でガタガタする時に、入れ歯を安定させるためのものです。市販されている入れ歯安定剤には、大きく分けて、【義歯粘着剤】と【ホームリライナー】の2つに分けられます。

【義歯粘着剤と種類】
入れ歯と粘膜を粘着させます。唾液などの水分と混ざり合うことで粘着力が高まります。歯肉と入れ歯のすき間が少ない場合に向いています。
●粉末タイプ/濡れた状態で入れ歯にふりかけます。口の中の水分を吸収して粘液になることで、粘着力が出ます。
●クリープタイプ/チューブからしぼり出して入れ歯に塗ります。粘着力が大きく、長持ちします。
●テープタイプ/水に湿らせてから義歯床に貼って粘着させます。
【ホームリライナー】
ゴム状のクッションで、義歯床と粘膜のすき間を埋めて固定します。歯肉と入れ歯の間に厚みがほしい場合に向いています。
●クッションタイプ/粘着剤に比べて汚れにくい一方で、吸着が強くてはずしにくい面もあります。

安定剤を長く使い続けると、噛み合わせが悪くなったりあごの骨がやせたりすることもあります。使用はあくまでも一時的にとどめ、歯科医師に相談して入れ歯が合わなくなった原因を突き止め、改善することが大切です。

発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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