時間の確保
(外来と訪問のバランス等)

訪問診療は、いつ、どの時間帯に行うのがよいのでしょうか、そして外来と訪問のバランスはどのようにとればよいのでしょうか。

ここでは、訪問診療の未経験者、初心者を対象としたアドバイスをお伝えします。

医院のポテンシャルを可視化する

まずは、ご自身の医院には、訪問診療を行える時間がどこに、どれくらいあるのかを視覚化していきます。

下の図のような1マス30分の表を用意し、訪問診療を行える時間帯に○を付けてみてください。

その際、注意しなければならないのは、訪問診療を始めたことで外来の患者数が減らないようにするということです。これから訪問診療を始めようとされる導入期の医院では、外来への影響を最小限にすべきです。

ですので、訪問診療を始めたほとんどの歯科医院は、来院数の多い時間帯を避け、まずは昼休みを使ってスタートしているところが多いのです。大抵の場合、院長先生が昼休みの時間を削って、訪問診療のための時間を確保するとことから始めています。

現実的な時間帯を検討する

もし、休診日の木曜日だけを訪問診療にしたいという場合は、次の様になります。

しかし、これから訪問診療を始めようとされる医院にとって、特定の曜日だけで訪問診療を始めようとすると、軌道に乗るまでに時間がかかります。

訪問診療を始める前に、既に協力歯科医契約のある特養や老健、居住系施設への訪問診療が決まっている場合なら、特定の曜日を決め、その日だけ訪問診療をおこなうことは可能です。

しかし、これから訪問診療を始めようとされる医院の多くは、訪問先の施設がない状態からのスタートです。週1日しか訪問診療ができないのなら、その曜日に訪問診療の患者を集める必要があります。

訪問診療を始めようとされる多くの先生方は、施設への訪問診療を希望されます。しかし施設には協力歯科医があり、すでに訪問診療を行っているのが現状です。なので、余程の特別なことがない限り、施設側からの依頼はありません。

施設への訪問診療がだめなら、居宅の患者さんを対象とした訪問診療を始めようとするわけですが、これがなかなかうまくいかないのです。

なぜなら、在宅で療養されている患者さんは、ケアプランに設定された訪問入浴や訪問看護、訪問リハビリなどの介護サービスを受けているため、患者さんにとって都合のよい日と医院にとって都合のよい特定の曜日が合う確率は低くなるからです。

昼休みの時間帯を調整しながら広げる

もっとも立ち上がりが良いのは、月曜日から金曜日のお昼休みの1時間~2時間を訪問診療の枠とする方法です。

その枠が埋まってしまったら、外来の昼休みの時間を後・前に広げていきます。

こうすれば、訪問日が週1日の場合に比べ、在宅の患者さんとの日時調整は簡単になってきます。

例えば、昼休みが13:00~14:30の場合は、昼休みを13:00~15:30と広げます。午後一番の外来の患者さんは、アポイントを1時間ほど後ろにずらしたところで、来医院にあまり影響がないものです。

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